野々村病院の人々

厄年の一撃、自転車転倒顔面ダメージ加工から約半年、形成手術を受けるために入院してきました。
人生で初めての入院でしたので、いろいろと楽しかったです。
入院前日は万が一に備えてナースモノのAVでイメージトレーニングしておきましたので、準備は万端でした。
入院手続きに遅刻して、ちょっと怒られたりしながら、ナースステーションで入院生活の軽い説明を受けました。
入院手続きを終えると、俺の名前と生年月日、あとバーコードなんかが印刷してあるリストバンドを巻かれました。
フェスで巻かれる奴と大体同じ感じの奴です。そのフェス感にちょっとテンションが上がりました。
入院して、まず思ったのは、看護婦ってやっぱり顔で選ばれてるんじゃねぇの?って事です。
ナース服の効果でかわいく見えてる部分を差し引いてもやっぱりかわいい子が多い。
ナースにかわいい子が多いことについてですね、入院中暇だったんで考察してみたんですけど、
つまりコレは、小児科の診察室にアンパンマンのぬいぐるみとかが置いてあるのと同じ事なんじゃないのか、という結論に達しました。
患者の精神的な負担を減らす為にかわいい看護婦っていうのは非常に効果があるんではないかと。
いや、絶対あるね!俺かわいい看護婦に看護されたら物凄く癒される自信ありますもの。
もちろん、俺に付いた看護婦はパワフルな肝っ玉母ちゃん系ベテラン看護婦でしたけどね。
なんでだよ!ナースステーションに居た5人中4人はかわいかっただろうが!
物凄くテンション下がりましたよね、これには。
かわいい子いる!って一回期待した分ショックもデカかったです。雪崩式でしたよあのショックは。


おかげで終始ブスっとしたまま一通りの説明を受けて、病室に戻り、パジャマに着替えて、
身長体重血圧なんかを測りました。身長が1センチ伸びててびっくりしました。
後は医者の手術に関する説明がちょろっとあったくらいでこの日はもうなんにもしなかったですね。
あまりに暇だったんで、肝っ玉母ちゃんの目を盗んで何度か病院から抜け出しました。
家から病院が近いんで、家に帰ったりしましたね。普通に家に帰れてびっくりしました。
6時くらいからメシだったので、病院に戻り、メシを食いました。
少し薄味でしたが、結構おいしかったので、「これ、おかわりとかできないんスか?」
と肝っ玉母ちゃんに聞いたら「できるわけないでしょ」と冷たく言われました。
仕方ないので病院の売店カツサンドを購入して食べながら病室に戻ったら、
「夕食の後からは絶食っていいましたよね!!」と凄い剣幕で肝っ玉に怒られました。
肝っ玉マジで怖かったです。


7時くらいにシャワーを浴びました。池袋のヘルスのシャワー室にそっくりで笑ってしまいました。
病院って結構風俗っぽいと思いました。看護婦に看護される感じと、風俗嬢に乳首舐めてもらってる時の感じは似ています。
優しくされた事がほとんどない人生ですので、仕事とはいえ、人に優しくされると嬉しいですね。
俺がやさしくしてもらえるのは、入院してる時と、風俗に行っている時だけなような気がします。


夜九時に消灯されてしまってやることがなくなってしまいました。
流石に夜病院を抜け出すのはかなり無謀です。
外科の軽症患者が集められた大部屋の病室に入ってたんですが、
こうなるともう、ほとんど雰囲気はサウナの仮眠室でして、あまり入院している感じはなかったですね。
隣のオッサンのイビキに悩まされる感じなんかもう健康ランドそのものでした。
暇で暇でしょうがなかったので、携帯で2ちゃんを見ました。
入院生活板というものの存在をそこではじめて知りました。
相当過疎っていましたが、これがなかなか面白い。文字通り病んでる書き込みが多くて非常に笑えます。
板の半分くらいの書き込みは「ナースに手コキされた」みたいなレスで最高です。
俺が気に入ったのは「入院中のオナニー・マスターベーション」っていうスレ。
やっぱりみんなナースにムラムラするんだなあ。そりゃするよなあ、他にやることねぇし。


結局夜の11時くらいには就寝しまして、翌日は朝6時に放送で叩き起こされました。
無視してベッドでずっとウトウトしていたら、看護婦さんがやって来ました。
昨日とは違う看護婦さん。でもまた肝っ玉母ちゃん。2人目の肝っ玉。セカンドキモッタマレン。
「負けてらんないのよぉ!あんたなんかにぃ!」と言いながら点滴を打ってくれました。
デブ特有の静脈の見づらさにも負けず一発で綺麗に点滴をキメてくれました。さすがベテラン。
しかしこっからは結構辛かったです。手術が昼からなので、そこから結構空き時間あったんですが、
点滴打たれちゃってるんで自由に動き回れなくて非常に退屈でした。
ただ、点滴の袋をガラガラ引き摺りながら手術用のガウンを着て病院内を歩き回っていると、
なんか自分が重病人になったような気がして少し楽しかったです。


腹減ったなあ、と思いながらぼーっとしていたら昼過ぎになっていて、
医者が手術前の最後の説明にやって来ました。
「君の傷はそうとうエグイんで、元通りにするのは無理だと思うけど勘弁してチョ、一応頑張るから」
的な説明を受けました。俺としても元通りになるとは思ってなかったので、ハァ、わかりましたと答えました。
それは別に良いんですが、この後に、看護婦さんがやって来まして、
手術室に向かう時の衣装について説明されまして。
曰く、全身麻酔中は身動きが取れないので、エコノミークラス症候群的なモノになる可能性がある、と、
だからコレを穿きなさい、そして全裸にガウンでストレッチャーに横たわりなさい、という指示が出されたわけです。
穿きなさい、と言われたのはコレ http://www.toray.co.jp/news/medical/nr050223.html


ちょっ!オーバーニーソックスじゃねぇかこれ!私のニーソックス 返してよね!誰かはいちゃったんだ!?
みんな似てるけどちょっと違うからね(わかんない!)
しかも白だぞ、白のオーバーニーってお前、なんのコスプレなんだよ!
とかなんとかブツブツ言いながら、ちょっと楽しくなってきてしまって、
とりあえずガウンを脱ぎ捨て、全裸になってからニーソックス(白)装着。
全裸にニーソックス!俺が!俺が全裸でニーソックス!まさか俺に絶対領域ができる日が来ようとは。
しかも病院で全裸で。誰に想像できましたか。神様にだってわかんないよコレは。
白のニーソックスの網目からはみ出す俺のもも毛が超セクシー。さながら水泳帽からハミダス坊主の毛。
10秒ほど、全裸にニーソックスでベッドの上に立ち尽くしてしまいました。
コレヤバイんじゃねぇか、なんかの法律に触れてるんじゃねぇかこの格好。
正直変な気持ちになるぜぇ、涼宮ハルヒになった気分だぜぇ、なにこのハードコアなプレイ。
裸ニーソックスで看護婦に運ばれるプレイってちょっとハードコア過ぎるぜ。
複雑な心境になりながら、看護婦さんに呼ばれて、ストレッチャーに横たわりました。
手術室には二人の看護婦さんが運んでくれたんですが、ここではじめてかわいい看護婦さんと会話できました。
普通の世間話をしたんですが、全裸ニーソックスであんなかわいい子と会話するなんて、
もう今後の人生ではないかもしれないので、もっと噛み締めておけば良かったと少し後悔しています。


「中島さーん、目覚めましたかー」
全身麻酔から目覚めたら肝っ玉母ちゃんの顔が目の前にドアップになっていて、思わず殴りたくなってしまいました。
さすがにぼーっとしていたので、少しの間目をつぶっていました。
しばらくすると意識が結構はっきりしてきたので上半身を起こして伸びをしました。
ガウン、ニーソックス、股間にはフンドシ。フンドシ!?いつの間に!
T字帯と呼ばれているモノで、手術の時には身に付けるものらしいのですが、これは完全にフンドシです。
フンドシにニーソックスかあ、すごいじだいになったなあ、と思いました。
っていうかこのフンドシが巻かれてるという事は、俺の粗末なチンコ見られたって事だよなあ。
ニーソックス舐めの俺の粗末なチンコを見て、医者は笑っちゃったりしないんだろうか。俺なら笑うと思うけど。
医者から手術の簡単な説明を受ける。
「鼻の穴の中の皮膚が足んなかったんで、耳の裏からちょっと移植しました」
とサラっと言われました。結構簡単に移植とかできるんだなあと思いました。
医者の説明が終わってすぐに小便したくなったので、立ち上がって、
点滴引き摺りながらトイレに向かっていたら、看護婦さんがびっくりした表情で
「!!!え?もう立てるんですか!?あの、一応今度からナースコール押してもらってもいいですか?」
と言われました。どうも普通はまだフラフラしてるような時間だったようです。
無茶苦茶腹が減っていたので、メシをガツガツ食って寝て起きてメシをガツガツ食って退院。
その足で学校行ってパチ屋へ行きました。


という感じで、「鼻の横がぷっくり膨らんでいる人」、から
「鼻の横が縫い付けてある人」になってきました。十万ほど払って。
今は抜糸も終わっていないので、ガッツリ縫い付けてある感じになっています。
クローズに出てくる人みたいになっています。もしくはブラックジャック
VANSのマークみたいな形の縫い目が鼻に出来ていて、ちょっと気に入っています。
耳の裏も縫ってあって、人造人間8号に見た目的には近付いています。
今回の入院で辛かったのは絶食と支払いくらいですかね。あとは概ね楽しかったです。
厄年の一撃自転車転倒で使った医療費は結局手術まで入れて15万くらいですかね。
15万で救急車に乗る、麻酔なしでの顔面を縫い付ける、病院抜け出して喫煙、
かわいい看護婦と会話、全裸ニーソ、耳の裏から鼻への皮膚移植、なんかを体験できたんで、
まあ、結果的には良かったんじゃないでしょうか。人間的に少し成長した気がします。
主にニーソックスを穿く事で得られる性的な興奮を学びましたね。大きな人間になれました。
今後は道端で倒れてる人が居たら、
「いいか!?救急車で運ばれたらまず付き添いの人間を呼べよ!絶対だぞ!」
と声をかけてあげる事ができると思います。これだけでも収穫。
ありがとう、厄年。お前の一撃で成長できたよ。でもな、もう、
にどとくんな!