肉欲棒太郎

2007年大晦日名古屋駅前の手コキ風俗。なかなか美人な東北出身の嬢。
セーラー服の下の小ぶりのおっぱいを後ろから揉み、下らない世間話をする。
目の前に置かれたタイマーの数字が、刻一刻と減って行くのを横目で見ながら、
俺は疲れきった体を手コキ嬢に委ねていた。額に当たるブラウスの生地の感触が心地良い。
ああ、ずっとこのまま、ここでこうしていたいなあ、という俺の思いは、
その黄色いタイマーの無機質なアラームと共に掻き消され、冷たいウェットティッシュの感覚だけが残った。


「良いお年を」風俗嬢にそう言われながら苦笑いで店を出て、俺は決心した。苦笑いの表情のまま。
今日、死のう。どこかでひっそりと凍死しよう。
でも、そうだな、俺にはひとつだけ、やり残した事がある。
寒波の襲うコンクリートジャングルの片隅でじっと身を潜め、静かにその時を待つ。
このライブだけ、このライブだけ見終わったら、俺はそのままの格好で外へ飛び出し、そしてノタレ死ぬんだ。そう思いながら。


その夜、俺はZepp名古屋でもう一度生まれた。汗だくのおっさん達がぶつかり合う羊水の中で、
メロン記念日という栄養を貰って育ち、汗だくのおっさん達が満面の笑みで肩を組む産道を通って、
ワン!ツー!スリー!フッゥァオオオオオオオオオオ!と産声をあげた。軽いスキップで走り出した。
立派な汗だくのおっさんに育った俺は、そのまま産道の一部になった。
ライブが終わり、コインロッカーから取り出した袋にベチャベチャのTシャツを押し込む。
生後1時間の俺にはもう、苦笑いなんて複雑な表情はできなくなっていた。
顔をくしゃくしゃにして泣きながら、明日も生きていこう、そう思った。




というわけで、地獄の年末から恥ずかしながら帰ってまいりました。
あけましておめでとうございます。なにがおめでとうだよ、なんにもおめでたくねぇよ。
なんとか生きて帰ってこられて本当に良かったと思っております。財布と体に相当ダメージがありました。
俺と同じスケジュールを消化したまちだ君は左足負傷でまともに歩けなくなり、中尾さんと前田君は体調不良、
徳田は交通費が7万かかりました。浦田君は無事でした。浦田君はスゴイと思いました。



メロンのカウントダウンは実際結構良かったです。
良かったですが、カウントダウン後にガッと盛り上がる曲を固めてきたせいで非常にキツかったです。
なにせこちとら前日入りしてるわけで、実に30時間ほど名古屋で時間つぶししてたわけですよ。
朝10時にホテル追い出されとるわけですよ。そっから風俗行ったり東急ハンズ行ったりで時間潰しですよ。
都会で時間を潰すのは本当に疲れますからね。入場した時点でグロッキー。
来年は頼むから東京でやってください。夕方起きて紅白見てから家出ても間に合う東京で。




年末恒例の温泉旅行は今年もなかなか良かったですね。いい感じにグダグダで良かったんじゃあないですか。
グダグダでいいんですよグダグダで。そこにぼくらの美学があるわけですから。恋する女とその男の美学が。
民宿もいいとこだったしね。従業員のPTA感のわりに怒られなかったし。
牧場はなんかアレみたいな感じになってしまっていましたが、俺は楽しかったです。
もう俺の人生で2度とあんなところに行かないだろうし貴重な体験ですよ。
「お前が牧場に行こうとか言ったんだろ、どうにかしろよ」という空気を感じられて楽しかったです。
ただ、犬を触った手がものすごい臭くなったのだけが残念でした。
とりあえず、俺は無名大アニヲタ界のヤムチャであるという所だけは覚えておいて欲しいです。
今年は参加人数が過去最大と言うことで、この調子で順調に増えていくと、
俺が30になる頃には、観光バスが1台埋まるくらいの人数になっていると思います。いいね。



朝まで名古屋の満喫でナニワ金融道を読んで時間を潰し、6時台の新幹線で実家に戻り、前の席のガキがうるさくて寝られず、
家に帰っても母親の俺に飯を食わせ続ける作戦により寝られず、結局2時間くらい仮眠して、
今は実家の近くの漫画喫茶でナニワ金融道を読みながらブログを書いています。
ナニワ金融道面白い。何が面白いって店のネーミングセンスですよね。純喫茶イボイボってお前。
教頭先生が先物で追い込まれて離婚されてなにもかも失う話が俺は好きです。
実家に帰って2留しそうなのを報告したら、実に微妙な空気になりましたので、漫画喫茶に逃げてきました。
メロンのライブで生まれ変わったとはいえ、まだまだこれは不安な日々が続きそうです。
こんな感じで2008年がスタートしてしまっています。生まれ変わった中島にご期待下さい。本年もよろしくお願いします。



実家には4日か5日くらいまで滞在しようと思っています。
新年会やりましょう、新年会。とりあえず新年会ですよ、なにはなくとも。


今すっげえ眠いです。もう1年くらい寝てたいです。でも漫画喫茶のパック料金の時間まではナニワ金融道を読みます。
この意志の強さ、New中島の伝説が始まろうとしています。