10期バスツアー日記~生前の記憶編~

モーニング娘。10期バスツアーのブログを更新しようしようと思っていたのですが、バスツアーの事を考えると脳にジャミングをかけられたようなワサワサした状態になってしまう、という謎の奇病にかかったのでなかなか書き進める事ができず、現在も大量の甲類焼酎を摂取する事でなんとかキーボードを打てている状態です。バスツアーは夢感が強すぎた。ブログにまとめて書き上げる事でその夢が終わってしまうのではないか、そういう気持ちが俺の脳にワサワサをもたらしている気がしています。それはそれで良い、覚めない夢ならそれで良い、ツライ現実なんかよりはよっぽどマシだ、と思っていたのですが、バスツアーから1週間ほど経つと、そのワサワサが日常生活にまで入り込んできて、ふとした瞬間にバスツアーの事を思い出し脳がワサワサしてしまう、という症状が出始めました。「これではダメだ、夢に取り込まれてしまう」と思い、一度ブログにまとめてしまおうと思った次第です。工藤遥さん卒業まで2週間を切り、いつまでも夢に取り込まれている場合ではないと夢と闘うおじさんのバスツアーレポです。

 修学旅行リベンジ

 皆さん、高校の修学旅行には行かれましたか?俺は北海道へ行ったんですけど、一晩中同室の男と麻雀をしていた思い出しかありません。高校生の頃には既に心が死んでいたので好きな女の子もおらず、修学旅行恒例の好きな女の子暴露大会や、ましてや女子の部屋に行ったりチョメチョメしたりそういうのとは全く無縁の修学旅行でした。当時は「これはこれでアリだな」などと思っていたのですが、今思えば非常にもったいない事をしました。温泉で麻雀はおっさんになっても出来る。というかおっさんになってからの方が出来るわけです。後悔しております。アイドルのバスツアーっていうのは、それへのリベンジだと個人的には思っています。あの頃出来なかった青春をするのです。7万円払って。とはいえ7万円のうち69000円くらいは青春取り戻し代。つまり旅行部分は実質タダなのです。めちゃくちゃ安い。修学旅行なので当然前日は寝られません。俺はもうオトナなので酒を飲んで寝てしまおう、と思ったのですが修学旅行なのでいくらオトナでもどれだけ酒を飲んでいても寝られませんでした。リベンジするんだ、俺は俺自身に。

 当然の不眠と膀胱への不安

おそらく2時間ほどは意識を失ったと思うのですが、目が覚めてしまったので朝6時には家を出ました。東京駅に着いたのは出発時間の50分ほど前。ニートの俺が50分前行動、それが修学旅行です。気分的にはもうカチコーン酒でも喰らってやろう、みたいな感じだったのですが、昼にはメンバーの方と写真を撮らなければならないし、その間何があるかわからないし、何よりバスにトイレがついていないみたいだったので我慢しました。俺には苦い経験があるのです。モーニング娘。がモーニング娘。'14になる少し前、寝起きドッキリにオタクが同行するという狂った企画がありました。実際何をやるのか一切アナウンスはなく、ただファンクラブで「車中泊のテレビロケがある。来れるヤツは来い」という募集がされただけでした。結果的には異常に最高なイベントだったのですが、この表示だけでやってくるオタクはさすがに多くなく余裕で当選してしまいました。俺は何をするのか分からないまま、ビールをしこたま飲んでフジテレビ前に集合してバスに乗ってしまったのです。バスは首都高の渋滞にハマりそのまま2時間ほど走りました。ビールを飲むとすぐにお小水がしたくなってしまう俺は限界まで我慢した結果、止まる予定の無かったSAに大型バスを突っ込ませたにも関わらず我慢の向こう側ヘ行ってしまい、車内でいろはすのペットボトルにお小水をするという蛮行に走ってしまったのです。当時隣の席だった男はそれ以来いろはすが飲めなくなりました。一人の人間に強烈なトラウマを植え付け、いろはすの売上を少し落とした事件が起きたバスの行き先は「河口湖ステラシアター」でした。まさかこの時は行き先まで同じだとは思いませんでしたがしかし、「山梨へ向かうバス」に苦い思い出のあった俺は旅行かばんに携帯トイレを2個忍ばせてバスツアーに臨んでいました。「今回は酒も飲んでないし携帯トイレもあるし万全だ」と思っていたのですが、携帯トイレを入れたまま荷物をトランクに入れたことにバスが発車した後に気付き「あ、これ今回も終わったな」と思ったのを覚えています。結局漏らさずに済みました。最初の目的地富士急ハイランドに着いた時にバスを降りてダッシュで駐車場のトイレに駆け込みましたが、なんとかギリギリなんとかなりました。

 富士急で遺影を撮る

富士急のトイレで用を足し、お漏らしの恐怖から開放されたらすぐに「10期メンバーと5shotを撮らなければならない恐怖」が襲ってきました。よく分からないまま富士急ハイランドの入場券を渡され「好きにしていろ。写真を撮る時間になったらここに並べ」と言われ、どんより曇った真っ昼間の富士急ハイランドにオタクが次々と放たれていきました。並ばなければならない時間まで小一時間ほどしかなく、富士急を楽しむには足りないし、かと言って何もしないには長い絶妙な時間が我々には提示されていました。バス出発から3時間ほど経過して今日はじめてメンバーの顔が見れる、という事実に緊張してきてしまったので、俺は富士急ハイランドに入った瞬間売店でビールを買って飲んでしまいました。不飲(のまざる)の誓いを呆気なく破ってしまいました。拙者はるろうにでござるから流れていくのでござるよ、ニンニン。まあ、売店で売ってるもんを飲んだだけだしビール一杯くらいならほぼエナジードリンクみたいなもんだしセーフ!という自分ルールでグビグビ飲みました。死ぬほど美味かったです。細胞に染み渡りました。死ぬほど美味いエナジードリンクを飲んだりモスバーガーでメシ食ったり喫煙所でボーっとしたりしていたら小一時間経過してしまいました。小一時間、短いです。

富士急ハイランドの入り口に戻ると既にバスツアーの謎行程に振り回される子羊達が沢山列に並んでいました。番号順に並ばされ、俺は2番目に撮影をするようでした。…2番目!!!?嫌だ!怖い!まあ何番目でも怖いんだけど!と思いました。時間を指定されたにも関わらずその後30分ほど富士急のホテル内で謎の部屋の謎の椅子で待機させられました。途中鈴木啓太氏が現れて写真を撮る時のメンバーの並び順をアナウンスしていたようなのですが、俺はもう死刑が執行される日の死刑囚の気分だったのでよく覚えていません。ただ床の模様だけを見ていました。写真を撮る、という事は分かっていたのでポーズをどうしようか、というのは事前に考えたのですが結局何も良いモノは思いつきませんでした。そもそも何が良くて何が良くないのかすら分からない状態だったので「今死んだら遺影に出来るような写真を撮りたい」という湧き出してきた思いをストレートに伝える事にしました。いよいよ執行が近付き、係の人がポーズ指定を聞きに来たので「家族写真みたいな感じで」と伝えました。係の人は「えっ?」と言っていましたが、強行に2回目の説明をして分かっていただきました。係の人にも伝わらないコレがメンバーに伝わるわけがない、などという冷静な判断力は既に俺には無くなっていたのです。

 部屋の大きな扉が開いて結婚式場の控室のような部屋に通されました。10期メンバー4人が座っているのが見えました。俺の前に並んでいた最初に写真を撮る人物が土気色の顔をして部屋に入っていくのが見えました。俺はふぅ、と大きく息をついて土気色の顔をした人物が少女4人に囲まれて写真を撮られているのをぼんやり見ました。メンバーの顔を見てしまうと緊張が高まるので土気色顔の人の足元をうすぼんやりと見ました。次の方、と呼ばれた後からは記憶が曖昧なのですが、いつものように異常にペコペコしながら椅子に向かったのだと思います(俺は工藤遥さんと対峙する時、必要以上にペコペコするクセがあります。申し訳無さの現れだと思います。生まれて、すみません。)ペコペコしながら席に着き、「THE・カメラマン」といった感じのオシャレな兄ちゃんが持つカメラのレンズを見ました。余りに緊張していたのでよく分からないのですが、どうやら俺の目が閉じていたようで撮り直しになり、2回シャッターを切られました。俺の目なんかの事でお時間取らせて申し訳ないと思いました。撮影が終わると隣に座っていた石田亜佑美さんが「えーww緊張してるんですかーwww」みたいな事をツンツン、みたいなジェスチャー付きで言ってきました。どことなく80年代感が漂っており一周回ってオシャレでした。俺は工藤遥さん以外の顔はまともに見られるのでこの時凄く近い距離で石田亜佑美さんを見たのですが「色白いな!」と思いました。緊張してるんですかーwwwに対しては特に何も言い返せず、そのまま「フンス!」と席を立ち、ペコペコしながら後ずさって部屋から逃げるように出ました。小走りで階段を降り、先程まで土気色の顔をして写真を撮っていた人物を見つけると「いやあ、石田さんにめっちゃ緊張してるんですかーwwwって言われましたわー」というこの世で最も内容の無い感想を早口でまくし立てました。

後から聞いた話だとこの時工藤遥さんも俺に何か話しかけていたようなのですが俺は全く覚えていません。後ろに並んでいる人は前に並んでいる人の撮影風景が丸々見える形式で、同じ列に並んでいた知り合いが言っていたと言うことは確かに俺は工藤遥さんに話しかけられていたのだと思うのですが、しかし、俺の脳はその情報を処理していなかったのです。この場合、俺は果たして工藤遥に話しかけられたと言えるのでしょうか。俺の脳が認識していないモノがこの世に存在する事を確かめる方法はあるのでしょうか。今までコンサート等で「工藤遥からはノールックノーレス!」と言い続けて来ましたが、こうなってくると俺の脳が工藤遥からの信号をキャッチしていないだけの可能性も出て来ます。キャッチ出来ていない、というよりは「工藤遥からのレス」の情報量が俺の脳には大きすぎて処理しきれていない、というような感じです。難しい。哲学の本を読まなければならないと思いました。


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 お座敷でビールを

 それからどうやってバスに乗ったのかはあまり覚えていません。記憶がスッコーンと飛んでいるのです。確かグッズを買ったりライブの席抽選をしたりしたのだと思います。何も覚えていません。俺の記憶が戻るのはそれから50分ほどバスが走り、宿泊する旅館のある寂れた温泉街に着いた頃です。放心状態でボーっと外を眺めていると、スナックが多く立ち並ぶ昔ながらの温泉街に入りました。ボーっとしながら「ああ、ああいう古ぼけたスナックで泥酔したい気分だなあ」などと思っていると、前の座席に座っていた女子が「あ!スナックだ!」とそこそこ大きな声で言ったのです、嬉しそうに。若い女がスナックに食いついてるのを珍しく思い、俺は思わず「スナック好きなんですか?」と言ってしまいました。女の子は「好き!」と答え窓の外の小汚いスナックをしばらく眺めていました。「この人、面白そうだな」と思いました。結局、その女の子とは旅館の部屋でも一緒に飲む事になります。しかし、安心して下さい。全国800万の中島ファンの皆さん、私は一線を超えていません!バスツアーで出会った人と結婚する事も無いでしょう!何故なら!俺は!工藤遥が好きだから!その上全くもって出会い方が分からないから!あと単純に全然モテないから!また楽しい飲み友達が増えてしまいました。腕にカッコ良いタトゥーの入った酒好きの女性です。現場のはみ出し者は全員俺んとこへ来い。俺もはみ出してるけど心配するな。

バスがお世辞にも綺麗とは言えない外観の旅館に着き我々はバスを降ろされました。やっとゆっくり出来るのかな、と思いましたがタイムスケジュールを見ると部屋に荷物を置いたらほとんど合間無く夕食を食べてもう一度バスに乗りさっき来た道を引き返すようでした。寝不足とバス移動の疲れ、そして写真撮影での精神的疲労から、正直言って「もういいよ!酒を飲ませてくれよ!もう寝たいんだよ!どうせ夜のイベントなんてお茶濁しのアレなんでしょ!知ってるんだから!ぷんぷん!」という気持ちでした。実際には夜のイベントは最高も最高、この時俺が思っていたよりも2億倍良いものだったので、この時バスからバックレてスナックに酒を飲みに行く、という選択肢をとらなくて本当に良かったなあ、と思っています。とはいえ、この時点では相当気怠い精神と身体を引き摺って異常に早い夕食を宴会場でとる事になりました。

「ハロプロのバスツアーといえばヒドイ飯」というイメージがかの有名な「飯田圭織七夕バスツアー」によってついていると思うのですが、最近は流石に改善されてきており、この日の夕食もそこそこ豪華なものでした。少なくともソーセージを2本食べても怒られることはないだろうな、というような見た目と味でした。


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「これはコンパニオンを呼ぶ形体だろう」という感じで妙に広い通路が作られた大きな宴会場にお膳が並べられており、どこからどう見てもこれはビールを飲むしか無いな、という状況でしたので、旅館スタッフを呼び止めビールを注文しました。バス2台分の人間が居たのですがビールを注文していたのは俺と同室の人間一人、違うバスのおっさん3,4人、それと先程バスでスナックに食いついていた女の子だけでした。時間がなかったので皆さん松屋でメシ食う時みたいな速度で旅館メシをワシワシ食べていたのが印象に残っています。かく言う俺も時間があまりなかったので刺し身を食べながら瓶ビールをグイグイいってしまったのでほろ酔い気分になり、ますます「もうちょっと飲んで行こうよー!ねぇ~!みんなー!」という気分になりましたが、我々にはもう数十分しか残されておらず、「みんな」もさっさと食べ終えて各々の部屋へ戻って行きました。メシを食うのが遅い子は宴会場に残され、なんとなく「給食を昼休みまで食べさせられている子」みたいになっていました。部屋に戻り身支度を整えたらもう既にバスに集合する時間になっていました。俺と同室のおじさんは「もうここで酒でも飲んでようぜー」と愚痴りネタ半分本気半分で言ったのですが、同室の「富士急ハイランドに異常な執念を燃やす男」が富士急イベントのタイムスケジュールを見ながら「駄目です!絶対に行きましょう!どこから周りますか!?これ絶対効率の良い周り方しないとダメですよ!絶叫マシーンに全部乗りましょう!さあ!さあさあ!」などと俺達を鼓舞したために、我々やる気のないおじさんはノソノソとバスに乗り込む事となったのです。

 

 

 

思えば俺はこの時に意識を失ったのかもしれません。旅館で酔いつぶれてそのまま死んだのではないでしょうか。この後起きた事も、今こうしてブログを書いている事も、全てが俺の夢の中の出来事であるような気がして仕方がないのです。<つづけ>

 
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