読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

全国同時握手会 後編~恋をして恋に破れ眠れずに過ごす編~

限界を超えた三宮とあかねちんポーズ

俺と工藤遥以外の人から見たらちょっとおもしろい握手をしているうちに京都の握手会は知り合いが鍵をシメて終わりました。すぐ泣く事で有名な知り合いは泣いていました。俺は人が泣いているのを見るとゲラゲラ笑ってしまうのでゲラゲラ笑いました。「な、泣いてるwww化粧直してるwwwwウケルwwww」などと言っていたらひとでなしを見るような目で見られました。

京都から三宮までの移動はかなり過酷でしたね、立ちっぱなしでした。1時間立ちっぱなしで乗り換え三分でまた1時間立ちっぱなし、みたいな。ここまでで俺はラクーアの日の前日から起きっぱなし、既に50時間以上まともに寝ていない状態だったのでそれであの移動はなかなかのハードさ。俺が95歳だったら死んでます。32歳で良かった。

32歳でもかなりギリギリで正直三宮に着いてから握手するまでの記憶がほとんどありません。ノドがカラカラに渇いてタバコすら吸う気もせず、ただただボーッとしていたような気がします。同行していたスーパーカリスマオタクがファン対応しているのをぼーっと見ました。この人もかなり疲れていて、実際ファンが来てない時は俺と同じで携帯をぼーっと見てるくらいしかしてない状況なのに、関西住みの女子に声かけられると「ピャーーー!!」みたいなクソうるさい声を出して対応していて心底スゴイなと思いました。もう芸能人だよアレ、ギャラもらった方がいい。隣に座っていたキヨシさんからも同じような感想を言われて全力で同意したのを覚えています。あ、キヨシさんはもとみやさんクラスの漢なので名前を出させていただきました。

握手券を買っておいてくれた方に、俺が岐阜で撮って滋賀で見せたプリクラをお返しにあげたりしていたらどうやら握手の時間になったようでした。残念ながらイベントのトークなどは一切覚えておりません、っていうか多分見てないと思います。網膜では捉えたかもしれませんが、少なくとも脳には届いていない。疲れすぎて無の境地に近付いていました。全国同時握手会は宗教的な巡礼に近いのかもしれません。五体投地で聖地カイラス山を目指す巡礼者と似た感覚になっていた、というのは言い過ぎでしょうか。…言い過ぎだとは思いますが。

修行僧のようになっていたので、案の定なにも考えずに握手したのですが、握手する前に俺の安西先生が「あかねちんがあかねちんポーズ自分にはしてくれない」みたいな事をおっしゃってたので、じゃあ俺もやってみようかな、と思いました。確か工藤さん羽賀さんで終わりだったと思うのですが、工藤さんには「ここ5年で1番疲れました」と言いました。工藤さんにはお疲れ様でした、的な事を言われたような、言われなかったような気がします。それで良い。工藤さんからの返しなんてその程度で十分なのです。その流れで羽賀さんには「お疲れ様でした~」と言いながら満面の笑みであかねちんポーズをした所、満面の笑みであかねちんポーズを返して頂きました。工藤さん以外には満面の笑みできるんだな俺、と疲れた頭でそう思いました。あかねちんではいきなり師匠超えを果たしたので大満足。無の境地から帰って来てしまいました、あかねちんの力で。あかねちんさん、ありがとうございます!という気持ちで三宮の夜の街に繰り出しました。俺の本現場はここからだ!

それから

三宮でのイベントが終わって車から荷物を下ろした時、俺はついに60時間まともに寝ていない状態になっていました。漢もとみやさんはそのまま車で出発したので見送りました。池袋に4時半に着け、という人の要望に応えるためです。真の漢過ぎる。俺は「もとみやさん、死なないで下さい。また会いましょう」と特攻隊を見送る日本兵の表情で伝えました。見送った後は「酒さえ飲めれば3時間くらいは元気になると思う…」とフラフラしながらボソボソとつぶやいておりました。居酒屋に入り、1杯目を注文して、あの金色に輝く299円の飲み物を飲んだ瞬間「ッッッッカーーー!!!俺の本現場はここだぜーーー!!」と思いました。もう修行僧の面影まるでなし。2杯目3杯目からホッピーに移行する辺りではもうかなり効いてきていました。疲れは良い酒の肴です。いつもより明らかに酒の回りが早かった。何を喋ったかはあんまり覚えていませんが、それはまあいつもの事です。それよりも、俺は人生で初めて酒飲んでる途中で疲れで普通に寝てしまいました。泥酔して意識を失って結果的に酒場や路上で寝てしまった事はありますが、普通に寝たのは人生初です。工藤さんに言った「ここ5年で1番疲れてる」どころか人生で1番疲れていたかもしれません。それでも数十分(おそらく)で起きて起き抜けから酒を飲み、そのまま2軒目へ行き、そこでは1回も寝ないで酒を飲みました。ゲラゲラ笑いながら。始発で解散してまんが喫茶に行ってカップ焼きそばを食いました。オープン席で俺が童貞から素人童貞にジョブチェンジした時の話をしました。全然下ネタじゃないです、ただのおもしろ切ない話です。朝7時出発のバスで東京に9時間かけて戻りました。車内では3時間ほど寝て(寝るというより気を失う感じでしたが)起きてもう一度3時間ほど気を失いました。気を失って居なかった3時間もほぼ気を失っていたようなもので、何をしていたか全く覚えていません。ただ、車窓に流れる風景を見ながら「昨日俺は本当に関西で工藤遥見たのかなあ。飲んでる間の夢だったんじゃないかなあ」と思っていた事を覚えています。

それからのそれから

バスが新宿に着いたは16時くらいだったと思います。朝からカップ焼きそばしか食っていなかったので新宿でそばを食いました。麺しか食っていない。ちくわ天を追加したらかぼちゃ天もおまけでくれて、大都会で人情を感じました。フラフラと歌舞伎町を歩いてフラフラとサウナに入りデカイ風呂に入りました。「ド畜生、なんなんだ俺は。君は今どこで何をしているんだ」と思いながらサウナのテレビで流れていた僕のヒーローアカデミアを見ました。その足で大宮に飲みに行きました。もうどうにでもなれ、という気持ちでした。少し飲み足りなかったのです。大宮アイドール、大宮アイドール前の飲み屋、大宮アイドール、大宮の来々軒、大宮のガールズバー、と練り歩いて、最後に辿り着いたのは24時間営業の赤羽の中華飲み屋でした。300円でとんでもない量の料理が出て来るし、150円でハイボールとビールが出て来るアホみたいに良い店でした。良い幕切れ。金曜日の早朝から始まった俺の全国同時握手会がようやく終わりを迎えようとしておりました。俺の一人72時間notTVが遂にフィナーレを迎えようとしていたのです。脳内ではサライが流れておりました。


加山雄三, 谷村新司, サライ (2006)

恋をして恋に破れ眠れずに過ごし続ける俺を若大将とチンペーさんが優しく包む。動き始めた月曜朝の赤羽の街角で人の群れに埋もれながら空を見上げました。ハルちゃん吹雪のハルちゃんの空へいつか帰るその時まで夢は捨てない。 

 そして人生は続く

全国同時握手会はですね、ある度に毎回行ってるんですけど、毎回楽しいですね。お祭り感がある。巡礼感もある。つまり神事ですよ神事。このまま200年くらい毎年やって立派な神事、お祭りになると良いと思います。みなさんも次回あったら是非どうぞ。72時間寝られないですけど。

またちょくちょくブログを書いていけたらな、と思っておりますので、次もよろしくお願いします。生きていかなければならない、誰も殺さずに。はてなダイアリーにもっとやばかった時期の日記もございますので、是非そちらも御覧ください。

I&YOU&I&YOU&酒&泪&男&女&部屋&Yシャツ&I